AIヒヤリングシステム ご利用マニュアル
SWOT分析・課題分析・マイパーパスをAIが支援
1. システム概要
本システムは、AIとの対話を通じて企業の様々な分析・課題解決を支援するヒヤリングシステムです。AIが質問を投げかけ、あなたの回答を基に企業の現状を分析し、最終的にレポートを生成します。
ヒヤリングの流れ
- 初回ヒヤリング: 企業の基本情報を収集
- 各種分析ヒヤリング: 選択した分析タイプに応じて実施
2. ヒヤリングタイプ
SWOT分析
企業の強み・弱み・機会・脅威を分析し、戦略立案を支援します。
- • 強み(Strengths)の特定
- • 弱み(Weaknesses)の把握
- • 機会(Opportunities)の発見
- • 脅威(Threats)の認識
課題・困り事分析
現在抱えている業務課題や困り事を整理し、解決策を検討します。
- • 業務効率の課題
- • 顧客対応の困り事
- • システム・ツールの課題
- • 人材・スキルの課題
マイパーパス
企業の存在意義や目指すべき方向性を明確にし、ミッション・ビジョンを策定します。
- • 企業の存在意義
- • 目指すべき未来像
- • 価値提供の方向性
- • 社会への貢献
3. ヒヤリング開始前の準備
- ヒヤリング対象の企業が正しく選択されていることを確認してください。
- 企業の事業内容、従業員数、主要顧客、現在の課題などの情報を手元に準備しておくとスムーズです。
- 初回ヒヤリングに約30-45分、各分析タイプに約20-30分ずつの時間を見込んでください。
- 分析したい内容に応じて、適切なヒヤリングタイプを選択してください。
4. 初回ヒヤリングの手順
初回ヒヤリングでは、企業の基本情報を収集し、企業概要プロファイルを作成します。AIが5つの質問を通じて、企業の現状と将来像を把握します。
ヒヤリングの特徴
- 質問数: 全5問の固定質問セット
- 回答形式: 各質問に対して詳細に回答
- 目的: 企業の基本情報収集と概要プロファイル作成
質問内容と回答のポイント
1. 事業領域・商品・サービス
「企業の主要な事業領域や商品・サービスは何ですか?また、売上構成比が大きい事業や商品があれば、その割合も教えてください。」
主要事業の詳細、売上構成比、事業の特徴について具体的に説明してください。
2. 主要顧客と関係性
「主要なお客様はどのような方々でしょうか?(業界、企業規模、地域、年代など)。また、お客様との関係性(継続取引の割合、取引期間、受注の流れなど)についても教えてください。」
顧客の属性、取引関係の特徴、継続性などについて詳しく説明してください。
3. 重要な資源・能力
「企業が持っている最も重要な資源や能力は何ですか?」
人材、技術、設備、ネットワーク、ブランドなど、競争優位性の源泉となる資源について説明してください。
4. 現在の課題・変化
「現在、事業を運営する上で最も気になっている課題や困りごとは何でしょうか?また、この1-2年で業績や事業環境に変化を感じることがあれば教えてください。」
現在直面している課題、最近の変化、それらが事業に与える影響について具体的に説明してください。
5. 今後の成長方向性
「今後3-5年で、御社をどのような方向に成長させていきたいと考えていますか?新しい取り組みで検討していることや、『こんなことができたらいいな』と思っていることがあれば教えてください。」
成長戦略、新規事業の検討、理想的な未来像について具体的に説明してください。
回答のコツ
- 具体的に: 抽象的な表現ではなく、具体的な数字や事例を交えて回答してください
- 正直に: 現状を美化せず、実際の状況を率直に説明してください
- 詳細に: 背景や理由を添えることで、AIの分析精度が向上します
- 未来志向: 課題だけでなく、解決への意欲や将来への希望も表現してください
5. SWOT分析ヒヤリングの手順
初回ヒヤリング完了後、機会 → 強み → 脅威 → 弱み の順で分析を進めます。各SWOT要素について、AIが5つの質問を通じて詳細な分析を行います。
ヒヤリングの特徴
- 分析順序: 機会 → 強み → 脅威 → 弱みの順で実施
- 質問数: 各SWOT要素につき5問の固定質問セット
- 回答形式: 各質問に対して具体的に回答
- 目的: 各SWOT要素の詳細分析とレポート生成
機会(Opportunity)分析
1. 顧客ニーズの変化と新展開
「現在のお客様から『こんなサービスや商品があったらいいのに』『もっとこうしてほしい』といった要望や相談を受けることはありますか?」
2. 市場・商品の拡張可能性
「今の商品・サービスを、これまでとは違う用途や別の顧客層に提供できる可能性はありますか?」
3. 連携・協業による機会創出
「同業他社や異業種との協業、お客様との共同開発など、新しい価値が生まれそうな取り組みはありますか?」
4. 外部環境変化への対応機会
「IT・デジタル技術の活用、法規制の変化、社会トレンドの中で、プラスになりそうな変化はありますか?」
5. 未開拓領域の発見
「競合他社がまだ手をつけていない、御社なら対応できそうな『隙間市場』はありますか?」
強み(Strength)分析
1. 顧客評価による競合優位性
「お客様から『御社だから頼む』『他社にはない良さがある』と言われるとしたら、どのような点が評価されていると感じますか?」
2. 競合との明確な差別化要素
「同業他社と比較して、『これは負けない』『これなら勝っている』と確信を持って言える部分はどこですか?」
3. 内部体制・技術・サービスの優位性
「社内の技術力、対応スピード、品質管理、アフターサービス、人材のスキルなどで、他社より優れている要素はありますか?」
4. 収益貢献度の高い強み
「現在の売上や利益に最も貢献している要素は何ですか?お客様がお金を払ってでも求めてくる御社の価値は具体的に何でしょうか?」
5. 機会活用に使える資源・能力
「先ほど挙げた機会を実現するために活かせそうな、御社の持っている資源(技術、人材、設備、ネットワーク、実績など)はありますか?」
脅威(Threat)分析
1. 競合・市場からの直接的圧力
「価格競争の激化、新規参入者の登場、既存競合の攻勢など、現在直面している競争上の脅威はありますか?」
2. 顧客ニーズ変化によるリスク
「お客様の要求水準の高まり、購買行動の変化、新しい代替手段の普及など、顧客側の変化で事業に悪影響を与えそうなものはありますか?」
3. 外部環境変化によるリスク
「法規制の強化、原材料費の上昇、人手不足、ITの進歩による業務の自動化など、外部環境の変化で事業に悪影響が予想されるものはありますか?」
4. 中長期的な構造変化
「業界全体の縮小、技術革新による既存ビジネスモデルの陳腐化、社会構造の変化など、5-10年スパンで見た時の大きな脅威はありますか?」
5. 最重要リスクの特定
「今挙げた脅威の中で、『これが現実になったら事業継続が困難になる』『最も警戒すべき』と思われるリスクはどれですか?」
弱み(Weakness)分析
1. 競合劣位による機会損失
「同業他社と比較して『ここは負けている』『お客様に選ばれない理由になっている』と感じる部分はありますか?」
2. 機会実現の阻害要因
「新しいチャンスを掴もうとする時に、『これがネックになっている』『これがあるから踏み出せない』という制約や障害はありますか?」
3. 内部資源・体制の不足
「人材不足、技術力不足、設備の老朽化、資金不足など、事業運営や成長の妨げになっている内部的な課題はありますか?」
4. 顧客満足・業績への直接的影響
「お客様からのクレームで多いもの、失注の主な理由、業績が伸び悩んでいる直接的な原因として考えられることはありますか?」
5. 改善優先度の確認
「今挙げた弱みの中で、『これを改善すれば大きく変わる』『最優先で取り組むべき』と思われるものはどれでしょうか?」
SWOT分析のコツ
- 客観的に: 感情的な判断ではなく、事実に基づいて分析してください
- 具体的に: 抽象的な表現ではなく、具体的な事例や数字を交えて説明してください
- 相対的に: 競合他社や市場環境との比較で判断してください
- 優先順位: 各要素の中で最も重要だと思うものを特定してください
6. 課題・困り事分析ヒヤリングの手順
初回ヒヤリング完了後、現在抱えている課題や困り事について詳しく分析します。
ヒヤリングの特徴
- 最大質問回数: AIが最大10回まで困り事について質問します
- 早期終了: 5回の回答完了後、早期終了が可能です
- 終了方法: 早期終了したい場合は、チャットに「ヒヤリングを終了します」と投稿してください
回答ルール
問題、困り事は、明確な文章で表現します。
良い表現方法
- 明瞭に完全な文章(主語と述語;私は(我々)~である)で表現されていること
- 明らかに否定的(良くない)であること
- 事実であるが、例えば、「人は必ず歳をとる」などの変えることのできない避けられない事実(Fact of life)でないこと
- 重要であること(テーマに照らしてみて)
悪い例と良い例
悪い表現 | 理由 | よい表現 |
---|---|---|
クレーム | 文章になっていない | クレームが前年比10%増加している |
海外との時差がある | 解決不可能である(Fact of Life) | 海外サプライヤーからの情報入手に平均XX日間要している |
人材が育っていない | 実際に存在しているかどうか不明 | ベテラン技術者の残業時間が長い |
お客様との仕様合意前に開発に着手している | 悪い事象でない、何に困るのか | 手戻り・やり直しが頻発している |
情報共有化のシステムがない | 仮説に基づいている(情報共有化システムがあったら・・・という解決策を想定している) | 重複業務に多大な工数を使っている |
クレームが発生して売り上げが減少している | 原因と結果が含まれている | (2つの文章に分ける)クレームが発生している、売り上げが減少している |
7. マイパーパスヒヤリングの手順
初回ヒヤリング完了後、企業の存在意義や目指すべき方向性を明確にします。AIが6つの質問を通じて、あなたの価値観や理念、未来へのビジョンを引き出します。
ヒヤリングの特徴
- 質問数: 全6問の固定質問セット
- 回答形式: 各質問に対して自由に回答
- 目的: 企業のミッション・ビジョン・バリューの策定
質問内容と回答のポイント
1. 価値観・理念について
「あなたが大切にしたい価値観や理念は何ですか?」
ヒント: 会社として最も重要だと考える価値観、理念、信念について教えてください。
会社の根幹となる価値観や、従業員全員が共有すべき理念を具体的に表現してください。
2. 価値観の起源について
「その価値観を持つようになったきっかけや体験はありますか?」
ヒント: なぜその価値観が重要になったのか、背景にある出来事や体験があれば教えてください。
創業時の体験、重要な決断の瞬間、困難を乗り越えた経験など、価値観形成に影響した具体的なエピソードを共有してください。
3. 誇らしい瞬間について
「これまでの人生で最も誇らしく感じた瞬間はいつですか?」
ヒント: 個人的にでも、会社としてでも、「これをやって良かった」「誇らしい」と感じた瞬間について教えてください。
会社の成功事例、顧客からの感謝、チームの成果など、心から誇りに思える瞬間を具体的に描写してください。
4. 困難克服の支えについて
「困難を乗り越えた経験で、あなたを支えたものは何でしたか?」
ヒント: 大変な時期や困難な状況を乗り越えた時、何があなたを支え、前進させてくれましたか?
困難な時期に支えとなった価値観、信念、人々、または目標について具体的に説明してください。
5. 理想の未来像について
「10年後、どのような自分でありたいですか?」
ヒント: 10年後の理想の姿、会社として、個人として、どのような存在でありたいか教えてください。
会社の成長目標、社会への貢献、従業員の幸せ、業界での地位など、具体的で実現可能な未来像を描いてください。
6. 存在意義について
「あなたがこの世界に存在する意義は何だと思いますか?」
ヒント: あなたの会社、あなた自身が、この世界に存在する理由や意義は何だと思いますか?
会社の社会的使命、顧客への価値提供、業界への貢献など、存在意義を明確に表現してください。
回答のコツ
- 具体的に: 抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードや状況を交えて回答してください
- 正直に: 理想論ではなく、本当に大切に思っていることを率直に表現してください
- 感情を込めて: なぜそれが大切なのか、どのような感情を伴うのかを表現してください
- 未来志向: 過去の経験を踏まえつつ、未来への希望やビジョンを描いてください
8. 質問への回答方法
回答のコツ
- 具体的に: 「売上が上がった」ではなく「A製品の売上が前年比20%増加した」。
- 正直に: 正確な現状分析のために、課題や弱みも正直に回答してください。
- 詳細に: 背景や理由を添えることで、AIの分析精度が向上します。
- 不明な点は: 「不明」と回答いただいて構いません。
9. 進捗の確認方法
左サイドバーの「ヒヤリングの進捗」セクションで、現在の状況を視覚的に確認できます。完了済みの質問は緑色、現在の質問は青色で表示されます。
10. 完了・保存の手順
各ヒヤリングの最後に生成されるサマリーやレポートを確認し、「確定」ボタンを押すことで内容が保存され、次のステップに進めるようになります。
11. 履歴の確認方法
画面右上の履歴ボタンから、過去のセッションを確認したり、中断したセッションを再開したりすることができます。
12. トラブルシューティング
ヒヤリングが途中で止まった
ページを再読み込み後、履歴からセッションを再開してください。
次の分析要素が選択できない
前の要素のレポートが「確定」されているか確認してください。
AIの応答が遅い
30秒以上応答がない場合は、ページの再読み込みをお試しください。
ヒヤリングタイプの選択ができない
初回ヒヤリングが完了しているか確認してください。初回ヒヤリング完了後に各種分析タイプが選択可能になります。